ビーズについて その2

ビーズについてその2 犬の病気

写真は、公園からのお散歩帰り、カートの中でやっとこっちを向いてくれたビーズです。もともと写真を撮られるのが嫌いなので、何度か呼びかけてやっとの1枚。

ビーズはいろんな病気をもっています。病気自慢をする気はいっさいありませんが、ビーズの日々を綴っていくにあたり、どうしても避けられない事柄なので、ここに記しておきます。

ビーズは大きくわけて3つの病気があります。

  • 股関節形成不全 → 手術済
  • アジソン病
  • 肺高血圧症

 以下にそれぞれの病気について、記します。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、成長過程において、股関節の形成が異常を起こして様々な症状を引き起こす病気です。大型犬に多いということですが、小型犬に分類されるビーズもこの病気になってしまいました。

ビーズがまだ1歳のころ。歩き方が変だな、とは思っていたんですが、去勢手術の際にレントゲンを撮ったことから、病気が発覚しました。

当初はそれほど深刻なことになっているとは思ってもいなかったので、心配がせりあがってきたのを覚えています。結局それで股関節の手術となり、リハビリで毎日動物病院に通う日々が続きました。

リハビリは、浮き輪をつけてプールで歩くことです。毎日のことですから、時間のやり繰りも大変でしたけど、それよりビーズが一番大変だったと思います。

けど、ビーズは一生懸命。健気なビーズの姿に、病院へ連れていくわたしのほうが泣いていました。ほんとうに頑張って約半年、ビーズのリハビリは終わりました。いまではほかのワンちゃんとそん色ない歩き方です。走るときには、うさぎ飛び、になってしまいますが、それでも走ることができるだけ良かったと思っています。

ひとつの病気を乗り越えたと思ったとき、もうひとつの病気が姿を現しはじめていました。アジソン病の発覚です。

アジソン病

ビーズの股関節形成不全の手術、リハビリが進んでいくのに、どうも予後がよくない、と動物病院の先生に告げられました。理由がわからないまま日が過ぎ、ある時検査でホルモン値の異常が見つかりました。これがアジソン病との邂逅でした。

アジソン病とは、副腎皮質機能低下症のことで、腎臓上部にある副腎から分泌されるホルモン量が少量になることで起こる病気です(ちなみに、ワンちゃんではアジソン病とは逆に、ホルモン値が多くなるクッシング病のほうが多いそうです)。

症状には、食欲不振、下痢、虚弱、体重減少、体温低下などがあります。ビーズはこの症状すべてが当てはまりました。

詳しく検査していくと、さらに事態が深刻であることがはっきりしてきました。ビーズのアジソン病は単に副腎の機能が低下しているのではなく、副腎自体が先天的に無かったのでした。もはや手術などの根本的治療は望むべくもなく、薬でホルモンを補う対処療法しかないのです。生きている間ずっとです。

その薬がプレドニン。確かにこの薬は効果があります。散歩に行っても元気に動きますし、食欲もあります。気温の急激な変化に弱いのは変わりませんが、投薬前のぐったりしたビーズはあまり見なくなりました。そのかわり、副作用があるんです。

水のガブ飲み、異常な食欲、そのために嘔吐など。臓器に対してもダメージを受けます。ビーズの場合は、薬が原因のすべてとは言いませんが、歯をすべて失ってしまいました。だから、口の右端から下が出ています。よだれだって、少なくなったものの、口のまわりはいつも湿っている状態。下痢は毎度のこと。今も、これからもずっと、これらの症状とビーズは一緒にいます。

肺高血圧症

ビーズがアジソン症の薬を飲み始めて、数年。いつも調子が悪くなっては、病院にかかり、また元気を取り戻し、というサイクルを繰り返していました。7歳になったころ、散歩でうんちをしていると息切れすることが多くなりました。家でも動くことが少なく、ぐったりしていることも多くなってきました。

この少し前、血液検査をするとあまりに白血球の数値が悪いため、白血病の疑いがあると告げられていました。症状は、ぐったりしている。結果は造血剤の注射で劇的に改善して、それまでが嘘のように、元気になってきていたのですが。

この落差を動物病院の先生に相談すると、検査の結果、肺高血圧症であると分かったのです。白血病じゃなかったと、喜んでいた矢先のことですから、わたしの落胆は大きく、どうして何度もビーズばかり病気が襲いかかってくるのか、どこにも持っていきようがない口惜しさがこみあげてきました。

でも、ビーズはそんな状況でも嫌がるでもなく、尻尾をふりながらいつもの動物病院へ通います。その時々を精一杯生きています。そんなビーズに励まされながら、病院通いを続けていました。症状が改善したのは、シルデナフィルという薬の服用をはじめてから。血管拡張作用がある薬らしいですが、これか効きました。おかげでいまは、薬が症状を抑えています。

現在

いくつかの病気を越えてきたビーズですが、今年(2023年)に入って、調子を崩していまも万全とはいえません。今度は何の病気か、と身構えたのですが、病名ははっきりせず。この記事を書いている現在では、幾分落ち着いていますが、自宅で点滴を続けています。すこしでも、ビーズが楽になって、気分よく過ごせられたら。願うのはそればかりです。

 ビーズは今日も元気でした。明日もきっと元気です。

 

 

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